【植物生命・卒研紹介シリーズ2022】No. 8 環境生理学研究室

     【植物生命科学科は2023年度より生命科学科に名称変更されます

 急速に秋が深まり、冬の始まりを感じる今日この頃、 植物生命科学科の各研究室では4回生が卒業研究の仕上げに向けて熱い日々を過ごしています。昨年度同様、今年度も各研究室の卒業研究の様子をリレー形式でお伝えしようと思います。植物生命の各研究室ではどんな研究をしているのでしょうか?

「揺れる環境」に植物がどう応答するか​​

環境生理学研究室(古本)では、揺れる環境要因として、大気温度と光量に着目して研究しています。光量は、朝になると明るくなるように時刻に応じてゆっくり変動するとともに、雲など影を作るものの影響で瞬時にも大きく変動します。

学生だった頃から研究していたC4植物は、二酸化炭素を濃縮できる代謝(C4回路)を持っているため、光合成の律速は「光量」です。高光量での研究は、実はあまり研究されていません。強い光を出せる人工気象機があまりないからです。

農学部の実験棟9号館建設時に、高光量を達成できる人工気象機が導入されました。ここで高光量から低光量に変動した時、植物がどう応答するかの研究をしています。

今はちょうど卒業論文の仕上げの時期です。研究室では実験もしつつ、卒論の執筆に議論にと研究室は賑わっています。

育てている植物の中でも気になる性質のものを選んでいます。


卒業論文について議論中。

卒論提出まであとちょっとです。4年生たちには、ラストスパート、頑張ってほしいです。

(古本)