奄美大島スタディツアー2022(後半)

2023年3月6日から10日までの5日間、食料農業システム実習B「奄美大島スタディツアー」を実施しました。食料農業システム学科の3回生1名と2回生7名の計8名が、鹿児島県龍郷町と奄美市を訪れ「亜熱帯の島の自然、農業、産業を学ぶ」をテーマに実習をしました。

3月7日午後、奄美市住用町に移動し、観光交流施設「三太郎の里」を見学し、「すみようヤムラランド」の満田さんに、地域の取り組みについてお話をうかがいました。

つづいて「すみようモダマの会」の3軒の民宿に泊まりながら、シマ料理を味わい、八月踊りを踊り、満香恵子さんの三線とシマ唄を聴きました。シマ(集落)の芸能や音楽、ことばにふれる貴重な体験でした。


3月8日午前は住用町で自然農業体験。民宿の師玉さん、和田さん、満さんにガイドいただき、モダマ自生地やフナンギョの滝までの林道を歩いたり、バナナやドラゴンフルーツなどの熱帯果樹栽培のようすを観察したりしました。


3月8日午後、奄美市名瀬の本場奄美大島紬協同組合を訪問。理事の前田圭祐さんから、本場奄美大島紬の製造に関わる職人の技術やその継承のあり方について、ていねいな説明を聞きました。さらに、締めや織りの作業や製品検査のようすを間近で見学し、精巧な絣模様の反物ができあがっていくプロセスを実感しました。


2021年に「世界自然遺産」に登録された奄美大島の自然環境を体験するため、3月8日夜はナイトツアー、3月9日午後はマングローブツアーに参加しました。エコガイドの西真弘さんに解説していただきながら、亜熱帯雨林やマングローブ林に入り、動植物を観察しました。

学生撮影:アマミノクロウサギ


学生撮影:ケナガネズミ


今回の奄美大島スタディツアーでは、恵まれた天候の中、体験や見学をとおして、奄美大島の自然環境や農業、産業、文化について幅広く学ぶことができました。

参加した学生からは「人と自然が共存するという考え方を学んだ」「人間は自然の中に住まわせてもらっている立場であることが理解できた」「人と人のつながり、コミュニケーションをとることがいかに重要かに気づいた」などのコメントがよせられました。

ご協力をいただいたすべてのみなさまに、心から御礼を申し上げます。




【落合、竹歳】前編もごらんください