11月18日に東海大学阿蘇くまもと臨空キャンパスで行われた日本動物遺伝育種学会第24回年次大会において、当研究室(生命データ科学研究室)4年生の山田光輝さんがポスター発表を行いました。演題名は「サラブレッドにおけるレース中の心房細動発症に対する要因解析」でした。
サラブレッドがレース中に心房細動を発症すると、競争を中止したり大差がついた状態でゴールしたりするなどし、アニマルウェルフェアやレースの公平性の観点から好ましくありません。しかしレース中の発症リスクにどのような要因が関与するかは、あまりよくわかっていませんでした。
本研究では日本中央競馬会の過去約10年分のデータを用い、ロジスティック回帰という手法で、様々な要因の疾患リスクを計算しました。その結果、レースの距離や性別、斤量(馬が背負う重量)、馬体重などが発症リスクを左右することがわかりました。例えばレースの距離は1000m増えるごとに発症リスクはおよそ3倍に、雄を去勢すると発症リスクがおよそ2倍になることがわかりました。
ポスター発表の様子
ポスターの前で5分間発表の後質疑応答を1分受けるという発表形式でしたが、発表・質疑応答ともにこなすことができました。学部生で学会発表することは大変なのですが、真面目に努力してきた成果がでたと思います。お疲れ様でした。
発表を終えて一安心
小野木