【生命科学科・実習シリーズ】 塩尻先生②

前回の実習 に続き、6/34の植物生命科学実習では、アブラナ科蔬菜につく昆虫の調査とバイオアッセイ(植食性昆虫の成長量評価)を行いました。

4月初旬に種から発芽させて栽培したアブラナ科の蔬菜(ダイコン、コマツナ、キャベツ)の生育過程での、植食性昆虫の変遷を観察します。栽培途中で残念ながら枯れてしまった班もありましたが、多くの班でコナガやモンシロチョウの幼虫がついているのを確認し、同じアブラナ科植物でもつく虫が少しずつ異なることがわかりました。なぜ異なるのか?葉の形質(硬さや表面etc)や虫の成長量などを比べて調べます。




6/10の実習ではアオムシコマユバチの探索行動と寄生の観察を行いました。アオムシコマユバチはモンシロチョウなどに寄生するコマユバチ科の寄生バチです。寄主幼虫が食べた後(食痕)により強く反応するかを確認します。コナガとモンシロ幼虫の食痕の葉片を、試験管に入れたアオムシコマユバチ(雌)にそれぞれ提示して、葉片を探索している時間を各班で記録し、全班の結果から検定をおこなってアブラナ科3種で昆虫相が異なるのはなぜか、考察しました。

 

アオムシコマユバチがモンシロチョウの幼虫に寄生する行動を初めて見た学生さんも多かったようで、興味深く観察・考察することができたようです。

(中田)