生命科学科と農学科で開講している地学実験の授業で、京都大学の附属施設である花山(かざん)天文台を、昨年に続き今年も見学させていただきました。花山天文台は大学天文台として国内で二番目に古い歴史があり、特に太陽系天体の観測的研究で世界水準の成果をあげられています。また、設立当初から一般市民への天文教育の普及活動も盛んで、アマチュア天文学の聖地とも呼ばれています。当日は前天文台長の柴田先生をはじめ、研究職の方々が施設を丁寧に案内してくださり、見学時間中に(運良く!)観測された太陽フレアのデータや、太陽の分光スペクトル観測望遠鏡、迫力ある45cmの屈折赤道儀(著名人のサインもあります)など、大変興味深く見聞きしました。
天文分野は理科教育においても重要な位置づけのため、理科の教職課程を受講している学生らにとって貴重な体験学習となりました。今回得られた知識は、今後の授業でおこなう天体観測実習でも活かされることと思います。花山天文台の皆さま、お忙しい所ありがとうございました。(中田)