基礎演習Ⅰの後半は、様々な研究者に講演してもらいます。今回は、テレビでもお馴染みの生態学者、五箇公一博士(国立環境研究所)に、講演をしてもらいました。
五箇さんは、見た目は「ほんまに研究者?」って疑いたくなりますが、昆虫生態学のバックグラウンドをもち、科学的データに基づきながら生物多様性、外来生物問題などに対して真摯に取り組まれている研究者です。さらにすごいのは、研究だけにとどまらず、それを分かりやすく多くの人に解説されることです。
今回の講演も、非常にわかりやすく、多様性の話から外来種問題、環境問題、現在の熊問題など、最後には、人間社会まで切り込んでこられました。90分によく話をそれだけ盛り込んで、それでいて、最後にそれらをちゃんとまとめられるなあと感心してしまいました。
五箇さんの講演は、話しがぶつ切りにならず、様々なトピックであるにもかかわらず、それが自然に繋がっていることです。また、笑いも沢山盛り込まれているので、話しに引き込まれてしまう講演でした。
また、サービス精神もあり、「名刺あげるよー」と言ってくださり、講演の後は、長蛇の列になり、次の予定場所に移れませんでした。
(文責:塩尻)