食の循環実習で作ったラッカセイをお菓子にしてもらいました

「食の循環実習」で農学部2年生が4月に播種して,1年生が10月に収穫したラッカセイ極大粒の品種「おおまさり」を使って,「ピーナッツトッピングクッキー」と「丸ごとキャンディーコートピーナッツ」を,食品メーカーさんが試作してくれました.龍谷大学農学部のカリキュラムの一つである「食の循環実習」のコンセプトについて,食品メーカーさんの研究所の方にお話しさせて頂いたところ,ラッカセイについて学んだ実習の成果の一つを「見える化」したらどうですか,とのご助言を頂き,今回の試作をご提案下さいました.水田地帯で水稲以外の作物を生産することは,耐湿性の脆弱な畑作物では難しく,マメ科のラッカセイ栽培でも工夫が必要です.今回の「食の循環実習」ではそれにチャレンジしてもらいました.この国の食料自給率はカロリーベースで39%と低く,その向上のためには,水田転換畑での作物生産や飼料生産を進めることが一つの方策です.そんなことを思いながら,お送り頂いたお菓子を試食させてもらいましたが,おおまさりの柔らかさと甘味がとてもよく出ており,そして,何よりもその粒の大きさが活かされているところは,プロの業に脱帽でした.また,素材の味を楽しむために「から付きの素焼きピーナッツ」もお送り頂きましたが,これもまたボリューム感ひときわで美味しく頂きました.来年はさらに収量と品質の向上の工夫を実習の中でみんなで考えられればと思います.そんな話題に興味があれば,いっしょにラッカセイ談義ををしましょう.最後にご協力頂いた食品メーカーさんには心より御礼申しあげます.どうもありがとうございました.