2016年12月13日(火)に瀬田キャンパス9号館3階小会議室で、カメムシ調査報告会を開催しました。春に大津市農林水産課を通じて、近江舞子の水稲農家から斑点米被害について相談がありました。そこで、近江舞子に調査圃場を設定し、斑点米を引き起こすカメムシ類の調査を開始しました。まだ予備調査段階ではありますが、カメムシの種類、発生消長、イネ科雑草との関連などが分かりましたので報告会を実施しました。水稲農家、JA、大津市農林水産課、滋賀県病害虫防除所、大津・南部農産普及課などから18名の参加がありました。
農業者を代表し水稲農家西村氏の挨拶に始まり、大津・南部農産普及課普及指導担当西田氏より、滋賀県および大津市の米検査等級、カメムシ防除の現状と問題点について報告が行われました。続いて、樋口が近江舞子での調査結果を報告するとともに、斑点米を引き起こしているホソハリカメムシの基本的な生態について解説しました。最後に、来年度の試験設計を中心に意見交換をして終了しましたが、今後の活動に向けて有益な会となりました。