びわこ大津館のイングリッシュガーデン見学

資源生物科学科の入門ゼミ7組を中心にした、13年生がびわこ大津館(大津市柳が崎湖畔公園内)のイングリッシュガーデンを見学しました(71日)。びわこ大津館は、1934年(昭和9年)に建築された歴史的な建物(旧琵琶湖ホテル本館)をリニューアルして、大津市が設置している文化施設です。付属して、約5,900㎡のイングリッシュガーデンがあり、琵琶湖汽船㈱と京阪園芸㈱が指定管理者として管理運営をしています。同館の副館長さんから、イングリッシュガーデンの基本的な構成を学んだ後、コンパクト・四季咲き・多様な花姿と香りをターゲットにして開発されたバラ新品種の展示や熱帯スイレンの屋外栽培など、同園が取り組んでいる大型公園の展示と利用の革新の試みについてお話を聞きました。最後に、ミニバラを一鉢ずつもらい、花が咲いた後の剪定法と栽培管理の仕方を実習しました。
以前は不可能だった熱帯スイレンの屋外栽培が、近年の温暖化により関西地域でもできるようになった。

香りを重要な要素として開発されたバラ新品種が栽培・展示されている。新しい試みとして、顔を近づけて香りを楽しめるように、解説者が立っている小道がつくられている。
最近のバラの育種では単花咲きより房咲き品種(手前)の開発が主流になっていることが説明された。
<京阪園芸㈱のバラの品種開発とびわこ大津館>
1955 年に「京阪枚方園芸企画」として発足。同年に「東洋一のバラ園」の造営を目指し、ひらかた大バラ園(ひらかたパーク・ローズガーデンの前身)を設立し、その後日本のバラ育種を先導してきた。近年は、切り花品種の花もちの良さと多様性、そして栽培する楽しみを併せ持つ品種群「京阪園芸F&Gローズ」を開発し普及に努めている。開発したバラ品種がびわこ大津館のイングリッシュガーデンにも植栽されている。同社には農学部インターンシップにもご協力をいただいている。
上の 2 枚は、京阪園芸㈱が最近リリースした新品種

ボーダーガーデンのバラ
オランジェリー前のバラアーチ
text & photos: Shigeru Satoh