2017年7月3日、愛知県豊橋市にあるJA豊橋のなす選果場を視察しました。愛知県は温暖な気候を生かした全国有数の園芸地帯であり、なすも秋口に定植してから翌年の夏前まで、ほぼ周年で出荷されています。
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農家から出荷された千両なす |
豊橋には県下唯一のなすの機械選果施設があり、視察当日も忙しく稼働していました。サイズや曲がり、表面のツヤなどがカメラで瞬時に判定され、規格ごとに仕分けされたものをパート従業員の方々が最終確認し、次々と箱に詰めていきます。表面のツヤがない状態をボケと呼ぶのですが、私からは少しのボケにしか見えないものでも厳しく選別されていました。曲がりも鉛筆一本の太さを超えてしまうと秀品にはなりません。
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奥に見える緑の箱がカメラによる選果機です |
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選果機を通ったなすを最終チェックし、箱詰めしています |
1箱5kgや10kgなど重さを決めて箱詰めされる野菜も多いのですが、なすの場合は本数を決めて箱詰めされます。豊橋で栽培されている千両なすは皮が薄くて傷がつきやすいためバラ売りに向いておらず、スーパー店頭でも袋詰めで売られることがほとんどです。袋詰めの際、本数が決まっていたほうが都合がいいことから、このようにされているそうです。
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箱詰めのライン。箱への詰め方がサイズごとに掲示されています |
スーパー店頭に並ぶなすがどのように出荷されているのか、その一端を知る貴重な機会でした。(山口・淡路)