マツタケ山での学び

 資源生物科学科入門ゼミにおける体験学習の一環として、京都市左京区にある香川山で、マツタケ生息地の復活を目指しているグループの活動に参加してきました。マツタケ発生に関する生理生態や里山の現状、また共同作業を通じたコミュニケーションの重要性を学びました。
 活動日(722日)は曇りがちで気温・湿度ともに高く、山中での作業には厳しい状況でしたが、学生達は里山の手入れをはじめ、ほとんどが未体験であったであろう様々な作業をてきぱきとこなしていました。
 午前中には、グループ代表の吉村さんから、里山やマツタケ研究の歴史、マツタケ山復活に向けた活動などについてお話を伺いました。昼食には、グループの方々による自家栽培の無農薬野菜を使った夏野菜カレーとサラダをご馳走になり、午後の山中での作業はその方々の指導の下で行われました。里山林落葉腐食の堆肥化施設の見学、吉村さんによるマツタケ山手入れの解説、マツタケ発生地の位置や環境の観察、林下の落枝を収集・運搬して山積みする作業などを体験し、大変有意義な一日を過ごしました。
 今回は昨年度の入門ゼミ生も2名参加し、学年間のつながりの強化にも一役買ってくれました。今後もこの体験学習を継続していきたいと考えています。



photo: Hideaki Iwahori
text: Hideaki Iwahori (& Ikuko Sasaki)