この事業は、日本学術振興会の「科学研究費による研究成果の社会還元・普及事業」の一環として、毎年多くの大学で同会の委託事業として行われているものです。残念ながら龍谷大学では過去数年間開催されていませんでした。今回、農学部教員が上記のタイトルで企画し、研究部の支援により、8月23日に実施しました。
参加者は、滋賀県・京都府・奈良県の高校生14人と一般(専門学校生)1名でした。実施者側は、農学部教員2名と資源生物科学科の3年生5名、研究補助員1名でした。資源生物科学科の3年生は、3年生前期の資源生物科学実習でエチレン測定を体験しています。
午前9時30分に農学部(9号館)に集合し、午前中に開校式と講義を行い、昼食・休憩をとり、その後農学部内の施設見学をしました。午後はバナナ果実を材料にして、生成したエチレンの捕集法とガスクロマトグラフを用いた濃度測定の実習を行いました。また、たまたま温室内で成熟していたパッションフルーツのエチレン生成を測定しましたが、その生成量がバナナ果実の20倍ほどあることに、参加者・実施者ともに驚愕しました。実習を終えた後、全体のまとめと質疑応答を行いました。最後に修了式を行い、修了証書(未来博士号)を授与して、午後4時30分に終了しました。
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エチレンについての講義風景 |
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農学部内の実験室見学 |
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エチレン捕集実験の解説 |
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ガスクロマトグラフによるエチレン測定 |
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修了式後の記念写真
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photo & text: Shigeru Satoh & Sumitra Wendakoon