龍谷大学は、今年度から平成31年までの予定で、滋賀県湖南市との「産学官連携地域特産品開発検討業務受託」事業を開始しました。この事業の一環として、湖南市でのエンサイ栽培の普及と消費の拡大を計画しています。栽培の基礎研究は、4年生の特別研究の課題として実施します。今年度から農学部の温室周りで栽培試験を始めましたが、来年度から湖南市営の未来公園湖南「ここぴあ」での栽培展示と試食会などの普及活動を行う予定です。
すでに湖南市では、二戸の農家がエンサイ栽培に取り組んでいます。今回は、そのうちの一戸の農家を見学しました。現在の栽培面積は5アール、7月~9月が収穫期で、この期間に一株から4回収穫します。収穫は全草を刈り取った後、先端部分を30cmに調整し、200gずつ包装して、「ここぴあ」での産直とJAを介して県外に出荷しています。
パクチーやハーブ、トウガラシ、様々な葉菜類の栽培畑も見せていただきました。これらの野菜は、4~5種を組み合わせてサラダ用の調製品として販売しています。他にも、珍しい野菜や果菜類を見せていただきました(最後の写真は高知県で育種された「万次郎かぼちゃ」)。