滋賀県湖南市の「エンサイ栽培」農家を見学しました

929日(金)に、資源生物科学科の佐藤茂、ウェンダコーンS.K.講師が、6名の3年生と一緒に、滋賀県湖南市吉永のエンサイ栽培農家の畑を見学しお話をうかがいました。この見学は、後期から始まった「総合演習I」の実習として行いました。エンサイ(空心菜、ヨウサイともいう)は東南アジアで広く栽培されている緑葉野菜です。夏季の高温化によって年々栽培が難しくなっているホウレンソウに代わる緑葉野菜として注目され、栽培が増えています。

龍谷大学は、今年度から平成31年までの予定で、滋賀県湖南市との「産学官連携地域特産品開発検討業務受託」事業を開始しました。この事業の一環として、湖南市でのエンサイ栽培の普及と消費の拡大を計画しています。栽培の基礎研究は、4年生の特別研究の課題として実施します。今年度から農学部の温室周りで栽培試験を始めましたが、来年度から湖南市営の未来公園湖南「ここぴあ」での栽培展示と試食会などの普及活動を行う予定です。

すでに湖南市では、二戸の農家がエンサイ栽培に取り組んでいます。今回は、そのうちの一戸の農家を見学しました。現在の栽培面積は5アール、7月~9月が収穫期で、この期間に一株から4回収穫します。収穫は全草を刈り取った後、先端部分を30cmに調整し、200gずつ包装して、「ここぴあ」での産直とJAを介して県外に出荷しています。

パクチーやハーブ、トウガラシ、様々な葉菜類の栽培畑も見せていただきました。これらの野菜は、4~5種を組み合わせてサラダ用の調製品として販売しています。他にも、珍しい野菜や果菜類を見せていただきました(最後の写真は高知県で育種された「万次郎かぼちゃ」)。



photo & text: Shigeru Satoh