青果物流通の現場について学びました

2017年11月20日、食料農業システム学科2回生以降配当の「食料流通システム論」にて、瀬田キャンパスのお隣にある大津市公設地方卸売市場から外部講師の先生をお招きして青果物の卸売市場流通についてご講演いただきました。

滋賀びわ湖青果株式会社取締役営業本部長(果実部長兼任)の中井先生は、農学部開設以来食の循環実習でも卸売市場のお仕事についてお話しいただいていて、学生にもすっかりおなじみの顔になりつつあります。

ご講演では、量販店との取引の流れや先月2度襲来した台風の産地・流通への影響など、食の循環実習の時には聞くことのできなかった具体的な現場のお話をたっぷりと伺うことができました。

卸売業者は全国の生産情報にアンテナを張っていて、さまざまな農作物の生産技術にも精通しておられます。講義ではリンゴの受粉に使うマメコバチの生態までお話しいただき、学生も興味津々といった様子でした。



学生の感想をいくつか紹介します:「(ふだんスーパーでアルバイトしているが、)今日の話を聞き、自分の店にある野菜や果物がどのように仕入れられ、値段が決められて店頭に並んでいるのか、曜日ごとに変わるセールなどはいつ値段を決めているのか、それらのことがわかった」「私たちの手に作物が届くまでには多くの人の目が注がれているのだなと思った」「実際に大津の公設市場に行ってみたい」

講義の最後には、公設市場の管理事務所からお越しいただいた大津市産業観光部の徳永さんに「市場の朝市」イベントを紹介いただくなど、とても盛りだくさんの90分でした。(山口)