第12回 国際植物分子生物学会参加


85日〜10日に開催された第12回国際植物分子生物学会(IPMB2018)に参加しました。この学会は1985年の第1回学会から3年に一度世界各地で開催されています。今年は南フランスのモンペリエで開催されました。約1000名の参加者があり、日本からも20数名が出席しました。

 会議は5日のレセプションにはじまり、15のプレナリーレクチャー、49の同時進行セッション、430のポスター発表が6日間にわたって行われ、最新の基礎分子生物学の新知見から、農作物のバイオテクノロジーまで幅広い領域にわたり、研究発表とディスカッションが熱く繰り広げられました。特に最近のホットな領域であるゲノム編集、ノンコーディングRNA、エピジェネティクス、システムズ生物学などをはじめ、シグナル伝達、生物間相互作用、タンパク質インタラクトミクス、生物多様性、ホルモン輸送、合成生物学、環境応答、植物免疫、幹細胞、分子育種、オートファジー、生物時計、共生など、植物分野のあらゆる領域の様々なテーマが網羅されていました。私も「果実特異的転写調節機構」に関する研究を発表し、参加者と議論を深めることができました。モンペリエは美しい小さな街で南フランスのワインの産地に近く、学会会場近くのコメデイー広場では夜遅くまで市民や観光客がレストランのテラスで食事とワインを楽しんでいました。(山形裕士)


学会会場のLe Corum国際会議場
 
 
毎朝プナリーレクチャーがあり、一流研究者が研究全体の解説をしてくれます。
 
 
ポスター発表。左右のポスターはオックスフォード大学とケンブリッジ大学の発表でした。

コメディー広場はモンペリエの中心で、夜は賑わいます。