和顔館での研究会 終了

生物と温度の関係を分野を超えて討議する研究会「バイオサーモロジーワークショップ」、終了しました。

顕微鏡をレゴのように自作する工作ワークショップも開催しました。顕微鏡を自作する、というのは従来なら考えないことですが、今は、結構主流です。
自分の研究に適した顕微鏡を組み立てられれば、それだけ独自性の高い発見ができます。ただ、こんなに簡単に!というのは驚きでした。


講演の内容はどれも面白く、
「脳の細胞が高温になる「てんかん」を抑えるために温度感知について考える」とか、
「光合成と温度」とか、「シマリスの冬眠のメカニズムを考える」とかの生物学にとって身近な「温度」の話から、
「細胞レベルで温度は均一か、ミトコンドリアは発熱源か」とかの細胞レベルでの話、
「ボルツマン定数」だの「ラマン分光」だのという物理化学分野の言葉が飛び出る「温度」の話まで、
温度を複数の分野から語りあう、とても楽しい時間でした。

古本の研究室で行っている研究と近い内容の動物の研究発表があり、学生たちも色めき立っておりました。

懇親会は、伏見の美味しい野菜を出してくれる「やさいきっちん」でケータリング。
ヘルシーで美味しい食事とともに、議論は遅くまで白熱しました。



参加者は、深草キャンパスの和顔館の素敵さにずいぶん驚いた様子でした。確かに、立地的にも恵まれた、いいところです。

こうした研究会に参加し他の研究者と触れることで、学生は勝手に刺激され、各々の研究意欲の向上につなげていきます。自分自身のときを思い返してもそうだったなと思いつつ、たくましくなっていく様子がとてもうれしいです。
(古本)