温室だより

ドクダミは厄介者か?


道端などでよく見かけるドクダミ(Houttuynia cordata)はドクダミ科ドクダミ属の多年草で、「十薬」の生薬名で薬用植物として利用されるほか、最近はドクダミ茶としての利用も見られます。ところが、地下茎で繁殖するため根絶が難しいうえ、独特の匂いが嫌がられ、どちらかというと厄介者の植物として認識されています。

ドクダミ(Houttuynia cordata

 ところが最近は、八重咲きの花が咲く系統やカラフルな葉を持つ系統が流通するようになり、観賞用植物としての利用されるようになっています。独特に匂いは同じですが、観賞価値も高く、何よりも丈夫な植物です。ただし、繁殖すると根絶が難しくなるので、栽培場所などは十分に検討してからの利用をお勧めします。

八重咲きのドクダミ

葉がカラフルな斑入りのドクダミ

植物資源の利用というのは、ところ変われば利用方法も変わります。中国の雲南省では、ドクダミの地下茎がよく売られています。この地下茎をお酢や香辛料で味付けしたものが時々食べられています。匂いがなくならないので、私は苦手な食材ですが、葉を天ぷらなどにすると匂いが消えるようです。私の研究室では、ドクダミを新しい食材に利用できないかという研究を始めました。

左:雲南省の市場で売られていたドクダミの地下茎、右:ドクダミの地下茎の料理、匂いはそのままなので、人による好き嫌いが激しい。

         (資源生物科学科 植物資源学研究室 神戸敏成)