今週の3回生の植物生命科学実験(担当:浅水先生)は、「ネコブセンチュウのパラフィン切片作製から観察まで」です。
ネコブセンチュウ感染によってトマトの根に形成されたコブの切片を作製し、光学顕微鏡で観察しました。
まず、前回までの実習で作製していたパラフィンブロックを回転式ミクロトーム(試料を切片にするために用いる器具)で切削します。ミクロトームの刃は非常に鋭利なので、怪我をしないよう十分に注意して作業しました。
事前の講義で教わった要点をおさえて、スムーズに切削できました。
次に、切削したパラフィンリボンを伸展します。スライドグラスの上に載せて、一晩、ホットプレートの上で乾燥させました。
翌日は、組織に染み込んだパラフィンを除去するための脱パラフィン操作を行いました。
スライドグラスをスライドラックにセットし、ガラス壺に入れた三種類の試薬に順に浸していきます。
脱パラの操作が済んだらよく水気を切って、切片上にトルイジンブルー溶液を少量のせて染色しました。
染色したサンプルを顕微鏡で観察中。
ネコブ(紫色)に存在するメスセンチュウ(紺色の部分)の体内構造が観察できました。体内に10個程の卵も確認できました!
一連の実習を通じてネコブの根粒内部をしっかりと観察することができました。
(中田)