【植物生命科学科で扱う実験生物】No.08 ダイズとウシ

 植物生命科学では、植物はもちろん、微生物から昆虫まで(中には動物を使ってのデータも!)さまざまな生物を実験に用います。このシリーズでは、各研究室で扱っている生物を順番に紹介していきます。

生命データ科学研究室(小野木)はデータ解析が中心で、動物も含め様々なデータを扱います。今着目しているデータの1つが、ダイズのヒストリカルデータ(過去のデータ)です。日本では長年ダイズの品種改良が行われていますが、それら数十年分のデータを気象やゲノムの情報と関連させることで、新しい知識を得ようとしています。まさに温故知新です。

ダイズ圃場

ヒストリカルデータ(栽培結果がびっしりと記録されています)

ダイズの他に、肉用牛の黒毛和種の研究も行っています。黒毛和種は豊かな霜降りと風味が特色で、現在は海外でも注目を集めています。その品種改良には統計学が用いられていますが、それをゲノム情報を利用することで効率化する研究を行っています。

豊かな霜降りの黒毛和種
                                 (小野木 章雄)