後期の植物生命科学科では、2年生の実習授業が始まりました。
授業期間を通して生物・化学実験で使う基礎技術を身につけます。
10月11日、12日の基礎生物学実習(別役先生 担当回)では、光学顕微鏡を使った植物組織の観察を行いました。
1日目は、顕微鏡の歴史や種類、基本原理を学んだ後、実際に光学顕微鏡を使ってエンバクの気孔の観察を行いました。
上手くピントを合わせることができたでしょうか?
葉そのものでは組織が厚すぎるため、細胞が重なり過ぎて顕微鏡の透過光を遮ってしまいます。
そこで、表皮をめくって気孔を観察します。
葉にカミソリを軽く押し当て、薄皮一枚を残して切れ込みをいれ、そこを取っ掛かりににして表皮をめくります。
葉から上手に表皮をめくるのは、なかなかテクニックが必要です。
上手な学生さんがデモをしてくれました。
上手にプレパラートを作り、気孔を観察できました。
2日目は、カイワレで観察を行いました。
今度は、葉の裏にボンドを薄く塗り、乾いたらセロハンテープで剥がし、それをスライドガラスに貼ったものを観察しました(スンプ法といいます)。
最後に、透明化液を使って色素を抜いたカイワレの葉を使い、維管束を観察しました。
実習を通して、光学顕微鏡の使い方をマスターできました。
(辻村真衣)