中川ゼミ:卒業研究のためのフィールドワークあれこれ

コロナ禍が落ち着いたタイミングを見計らい、中川ゼミの4回生が卒業研究のために、各地でフィールドワークを行っています。その一部を報告します。

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コンテンツツーリズムと地域振興をテーマとする中村壮太さんは、アニメの「聖地巡礼」に注目し、千葉県鴨川市を訪問。同市のアニメを用いた地域振興がweb上で「失敗」として報告されていることを受け、地域振興の成功と失敗はどのようにして判断されるのか、という問いを立て、フィールドワークを実施しました。

実際には、「定期的に聖地巡礼を目的とした観光客が訪れる」という話を聞いたり、「ブームが過ぎてからも、観光客を増やすためにまず、地域の人たちが主体的に動こうとする様子や工夫」を実感したりすることができ、何を持って、地域振興の失敗を語るのかについて、深く考えさせられた、とのことです。

アニメの舞台となり、「聖地巡礼地」としてファンに親しまれている、
千葉県鴨川市魚見塚展望台


同じく「聖地巡礼地」の一つ、東京都千代田区神田町「竹むら」


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京都のアカガレイとズワイガニの漁業の資源管理について研究している蜂須賀未帆さんは、どう漁業が2008年にはじめて、MSC認証という、持続可能な漁業を示す国際資源認証を取得したことに注目しています。


今回、京都府農林水産部技術センター、海洋センターの職員の方に聞き取り調査を実施し、ズワイガニ漁は、MSC認証を更新できなかった点について、日本の国の漁業の制度が基準に満たなかったことが要因であることがわかりました。しかし、ズワイガニとアカガレイの資源量は回復傾向にあり、京都府の漁業関係者による資源管理に対する意識の高さを知ることができたそうです。こうした取り組みを卒業論文でうまく伝えられたらいいなと考えている、とのことです。

現地スーパーでの陳列の様子


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高齢化地域における農産物の流通について卒業研究に取り組む三好真桜子さんは、兵庫県三田市の貨客混載についてフィールドワークを実施しました。

輸送先の直売所では、高平地区から届いた新鮮な野菜に三田市の皆様が実際に手に取り「あのバスの野菜ね」とカゴに入れる様子なども伺え、三田の貨客混載が地域の方々に受け入れられていることが分かりました。資料を見るだけでは分からない、実際の現場の様子を知ることが出来、大変学びになりました、とのことです。


JA職員と農家が路線バスに野菜を積載する様子

貨客混載バスの前方に「野菜輸送中」の掲示

直売所に届いた野菜がPOPと一緒に販売


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コロナ禍で活動は制限されていますが、それぞれができる範囲で卒業研究に取り組み、論文の提出締め切りまで、頑張っています!(中川)