【植物生命・卒研紹介シリーズ】No. 6 植物遺伝学研究室

寒い日が続いていますが、 植物生命科学科の各研究室では卒業研究が佳境を迎え、4回生が熱い日々を過ごしています。学科の卒業研究発表会まで残り二ヶ月、各研究室の卒業研究の様子をリレー形式でお伝えしようと思います。植物生命の各研究室ではどんな研究をしているのでしょうか?


コムギ遺伝資源の有効利用​

植物遺伝学研究室(竹中)では、コムギとその近縁種を研究材料として扱っています.コムギに様々なストレスを与えて生育に与える影響を調査したり,ちょっと変わった特徴を持った系統と標準系統を交配し,その形質がどのような遺伝子によって制御されているのかを明らかにすることを目指して研究をしています。

 まずは最近のガラス室のようすから,今年も400系統をこえるコムギを栽培しています


コムギは秋に種をまき,春に収穫する冬作物です。毎年,研究室に配属された3年生は自分たちが卒業研究でつかうコムギの栽培から開始します。

栽培はガラス温室だけでなく龍谷大学牧農場でも行っています。

食の循環実習で経験しているとはいえ,なれない農作業に四苦八苦しながら栽培準備をしています。そろそろ卒業研究をまとめる時期ですが,昨年に経験済みの4年生が手伝ってくれました。経験者がいると心強いです!しかし,4年生はそろそろ卒業研究をまとめる時期,こんなことをしていて大丈夫なのでしょうか?

 

 
冬作物はどうしても植物の生育期間が就職活動と重なってしまいますが,ちゃんと試料を保存しておけば大丈夫,春に就職活動の合間を縫って採集していたコムギの葉を顕微鏡で観察するために染色中。


種子を使った実験は年中行うことができます。水ストレスを与えた発芽試験の結果を測定中。はじめはぎこちない手つきでしたが,もう慣れたものです。


卒論の締め切りは今週の金曜日(24日の17時),とうとう締め切りまで1週間を切ってしまいました。気持ちよくクリスマスと新年を迎えるためあとひと頑張り!


(竹中)