2021年度も農業界と大学生をつなぐ取り組みをされている(株)NOPPOのアグリゼミ(オンライン勉強会)に金子ゼミでは積極的に参加してきました。以下、金子ゼミ3年生の田中さんに、そこでの学びや気づきについて聞いてみようと思います。
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NOPPOのアグリゼミは、毎月土曜日の午前中に2回開催され、農業に関する様々なテーマをもとに学習し、農業者からお話を伺います。大学生、社会人など様々なバックグラウンドを持つ方々が参加され、そこでの学びの共有を通して発見を得ることができます。
私は、2021年度のアグリゼミに極力出席してきました。参加当初は、知識も少なく、内容をメモすることで精一杯でしたが、回を重ねる度に農業の知識はもちろんのこと、はじめてお会いする方々との会話やヒアリングの技術など、様々なことが身についたと感じています。
特に、アグリゼミの運営メンバーとして参加した5月は学びの多い回になりました。
私が提案したテーマ「女性農業者の活躍」が採用されたため、代表の福本さん、他大学等の運営メンバーと共に、テーマに関する参加者の興味、ゴールの設定、正しい情報を伝えるための文献の選定、ヒアリングをする農家さん等について話し合いました。
私はお話を伺う農家さんにアポイントをとる役となり、ご講義のお願いからお礼まで、福本さんのサポートを受けながら行いました。取材のお願いをするということは初めてだったので、NOPPOの代表として失礼のないように努めました。この経験は、現在の活動を行う上でとても役に立っています。
2022年1月に開催されたアグリゼミにおいて金子ゼミ3年生は全員参加をしました。1月のテーマはゼミで提案した「農業テーマパーク」を採用していただけました。
1日目は運営メンバーが事前学習をしてくださいました。ここでは今回の農業テーマパークの定義として①農業や食に関わる体験やサービスがあること、②基本的に一年中楽しめること、という2つの条件を満たした施設として、特色のある道の駅、農業公園、観光農園の取り組みを紹介いただきました。
2日目はカゴメ野菜生活ファームの代表取締役社長の河津佳子様、平田観光農園社長の平田真一様をお招きし、事業内容やこだわりなどを中心にお話いただきました。
参加した学生の学びを次のようにまとめました。
カゴメ野菜生活ファーム株式会社は、耕作放棄地の活用、環境保全、地方創生など社会課題の解決を実践する場として使命感を持ちながら運営されているところが印象的でした。地域との連携を大切にしておられ、地元高校と共同で野菜を販売したり、障がい者や高齢者によるトマトの収穫を実施するなど、地域に根差した活動を取り組んでいることを知れました。
平田観光農園は、常に新しい情報にアンテナを張り話題性のある取り組みを実践する姿が印象的でした。SNSでの発信やメディア出演を中心に広報活動されていることが印象に残りました。また、お客様のニーズを取り入れた、食べ放題ではなく「ちょうど狩り」システムが非常に面白いと感じました。
どちらの企業も「地域」を大切にしておられ、どうしたらお客さんが楽しんでもらえるかという点で試行錯誤を重ねている姿が印象的でした。
私はこの一年「なんでも積極的に参加しよう」と目標を定め、その一環としてアグリゼミにも参加してきました。コロナ禍の影響で活動が制限された中で全国の農家さん、学生に話を伺える機会があったことは貴重でした。
一年前の私は、就農の可能性をぼんやりと考えていましたが、現在、将来の就農に積極的であることに気づきました。私は実家が農家ではないので、将来農業をするために、大学生のうちにいろんな知識・見聞を深めようと思います。
また、運営メンバーとして担当した「女性農業者の活躍」についてさらに追及するため、卒業研究のテーマにすることを決めました。4年生においても引き続きアグリゼミに参加して学びを深め、研究や卒業後の仕事・生活にも活かしていきたいと思います。(田中)
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今年度も㈱NOPPOの福本様、運営メンバーの皆様には心より御礼申し上げます。(金子)