講演会「Health with You 私のため僕のために知っておきたい女性の健康」の実施と学び

2022年1月14日(金)に婦人科医の藤田由布先生をお招きして講演「Health with You 私のため僕のために知っておきたい女性の健康」を対面・オンラインで開催しました。

この講演会は、龍谷大学の男女学生有志が主体となり、青年海外協力隊を経験した金子、社会学部坂本先生、研究部(人間総研)長岡さん等の教職員とともに立ち上げたプロジェクト(龍谷大学「みんなの健康啓発プロジェクト」)の一環として実施されました。

藤田先生から、女性の健康維持、子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)、産婦人科等のお話をしていただき、女性自身ができること、男性が女性のためにできること、そしてそれが「男性の健康」にも繋がることを考える機会を得ました。

司会を行った倉橋くんと桑原さん
藤田先生による講演
なんでも質問タイムの様子

学生有志メンバーでリーダーを務めた金子ゼミの4年生の倉橋くん、副リーダーを務めた同ゼミ3年生の桑原さんから、講演会での学びについて聞いてみようと思います。

「なぜプロジェクトに関わろうか思ったのか、きっかけを教えてください」

倉橋くん:日常生活の中で女性の健康について考える機会は少ないため、就職するにあたって学生のうちに少しでもHPVワクチン等の女性の健康に関する知識を身につけたいと思ったからです。

桑原さん:風邪をひいたら内科に行き、怪我をしたときは形成外科に行き…など気軽に病院に行くのに、産婦人科はなぜか行きにくい。その距離の遠さを近くしたいと思ったからです。藤田先生の過去の講演会を拝見したときに知れてよかったと素直に思いました。だからこそ、龍谷大学生にも知ってもらいたいと強く思いました。


「講演会実施に向けてみなさんが実際にやったことを教えてください。」

倉橋くん:まず、プロジェクト目標と計画を立て、講演会の企画案を作成しました。学生有志メンバーと男女問わず多くの方に興味を持ってもらうためにはどうすれば良いかミーティングを重ねました。そこで得られた意見を反映したチラシを制作し、講師の藤田由布先生と打ち合わせを行いながら講演内容の調節を行いました。当日、プロジェクトメンバーと協力しながら私と桑原さんは司会を行い、プログラムに従い進行しました。

講演会における入澤学長のごあいさつを依頼するため講演会趣旨を説明する様子


「講演会の準備にはどんな苦労があったのか教えてください。」

倉橋くん:男女学生、教職員など様々な立場の方が関わっていたため、提案された意見をまとめ、実行することが難しかったです。また男性も興味が湧くような内容の選定も難しかったです。しかし、その分、来場者にお越し頂いた際にやりがいを感じました。

桑原さん:ポスターを作製した際に、どのような言葉で訴えかければ関心を持ってもらえるかを考えることが難しかったです。また、大学中にポスターを貼り、それを剥がすのも一苦労でした。口だけでは簡単にポスターを貼ることを宣伝方法の一つとしていましたが、実際に行うのはこんなにも大変なんだと思いました。

学生メンバーと研究部(人間総研)長岡さんが主となり作成したチラシ


「講演会を終えて、そこから得られた学びについて教えてください。」

倉橋くん:PMSや生理痛について知ることができ、男性として大変勉強になりました。また、来場者から「HPVワクチンをよく知れた、産婦人科の敷居が低くなった」といった意見を沢山いただきました。この講演会を通じて多くの方に女性の健康維持の方法について知っていただき、また見つめ直すきっかけをつくれたことは本当に嬉しく思います。

桑原さん:一つの講演会を企画して計画を立てて宣伝して実際に行うという一連の流れを経験できたことは大きな学びになりました。また、倉橋さんの受け答えや内容説明の際の言葉遣い、リーダーとして先生と学生の懸け橋となっていた姿がとても勉強になりました。私もこういうことができる4回生になれるように頑張ろうと思います。


藤田先生、素晴らしいご講演を誠にありがとうございました。今回の講演会実施で様々な方々にご協力をいただきました。改めまして、心より御礼申し上げます。(金子)