Aroma Research の雑誌に載りました(同じ号に龍大関係者3件も!)

 2022年 第23巻 第1号の Aroma Research (香りの機能性<生理・心理的作用等>と紅葉の学際的専門誌 に、龍大農学部関係者の論文が3つ載りました。

https://www.fragrance-j.co.jp/book/b601079.html


一つ目:小特集「人と暮らす 匂いと暮らす」に

・匂いを介した植物間コミュニケーションを農業に展開する:塩尻かおり

で、植物が傷つけられた植物の匂いを受容すると、病害虫に対する抵抗性を高めるという機能をもちいて、それをイネやダイズ栽培に活かした実証研究を紹介しました。


2つ目:小特集トピックス

・香辛料の香りをつかった衛生害虫防除:川東卓就・塩尻かおり

で、農学部の1期生がハウス食品と製品開発プロジェクトで、スパイスを使用した新たな製品考案を目指したものです。そこで、カルダモンの香りがショウジョウバエを忌避することを見つけました。


3つ目:報文

・年代によりバラの香りが人に与える影響を客観的・主観的に評価する:水野久代・山崎正幸ら(他8名)

で、社会人大学院生の水野さんの研究が論文になったものです。バラの香りをかぐとリラックスすることを科学的に証明したものです。興味深いことに、年齢によって効果が異なることも明らかになりました。


また、最後に、書評として、私のかいた「かおりの生態学」が出ていました。山口大の松井健二教授が書いてくださっていました。やったー!


(塩尻)