資源生物科学科(2023年度から農学科)を志望する皆さんへ⑧~地域の植生をいかす視点

 「雑草学」は狭い意味では、農耕地にはびこり農業生産を邪魔する「雑草」を制御することを目的とした作物保護科学の一分野です。しかし、私たちの研究室では、雑草学の枠をはみ出し、滋賀県との連携で、植物を楽しむ都市公園の構想づくりにもとりくんでいます。場所は瀬田キャンパスからわずか500mほどの距離にある面積43ヘクタールの県営公園、「びわこ文化公園」。これからここでさまざまな整備が進められることになっていますが、その中で、庭園樹にも、里山の植物にも、芝生の雑草にも、それぞれにふさわしい居場所と役割をきちんと与えてあげたいと思うのです。調査をはじめて1か月ですが、自分の目で植物を見つけ、図鑑と首っ引きで調べる楽しさに、少しハマってきたかな?

芝生の雑草ももらさずリストアップしていきます。
自然にできたタチツボスミレ群落。植えた植物だけ大事にすればよいわけではありません。
(雑草学研究室:三浦)