5/9、30、31の植物生命科学実習は、アブラナ科蔬菜につく昆虫の調査と昆虫の同定を行いました。(担当教員:塩尻先生)
4月初旬にダイコン、コマツナ、キャベツを種から発芽させて、鉢植えで栽培しました。これらの蔬菜の生育過程での、植食性昆虫の変遷を観察します。多くの班でコナガやモンシロチョウの幼虫を確認しました。
アブラナ科・・・今回はダイコン、コマツナ、キャベツにつく昆虫を同定します。アオムシ、ハモグリバエ、カブラハバチ、アブラムシなどが観察されました。6/13の実習ではアオムシコマユバチの探索行動の観察を行いました。アオムシコマユバチはモンシロチョウなどに寄生するコマユバチ科の寄生蜂です。モンシロチョウの食痕、コナガの食痕、機会傷の葉片を、試験管に入れたアオムシコマユバチ(雌)に差し出して、葉片を探索している時間を各班で記録しました。どのような結果が出たでしょうか?有意な差は見られたでしょうか。
また、アオムシコマユバチがモンシロチョウの幼虫に寄生する行動について、初めて見る学生さんも多かったようで興味深く観察しました。今回の実習を通して、アブラナ科3種で昆虫相が異なる理由を各自で考察することができたでしょうか。
(中田)