入門ゼミ(食シス)・ハチミツで学ぶ文化・社会・経済

先週に引き続き、6/10の食料農業システム学科1年生の入門ゼミでは、7・8組合同ゼミを行いました。前回のゲスト講義の内容をふまつつ、今回はさらに視野を広げ、ハチミツという一つの食材がいかに多くの切り口でとらえることができるのかについて、「実践」を交え学びました。

まずは、中田先生によるハチミツの歴史、つづいて、中川によるギニアにおける養蜂をテーマとしたレクチャーを受けました。

中田先生のレクチャー



ギニアの養蜂から地域経済を学ぶ



その後、6種類のハチミツを試食しました。
今回は、国産のものとして、さまざまな蜜源のもの=そば(茨城県)、そよご(奈良県)、さくら(滋賀県)の3種類用意しました。さくらは2022年に採取した新蜜です。
さらに、希少なニホンミツバチ(京都府・綾部市)のもの、ギリシャ産のもみの木を蜜源とするもの、そして、ギニア産のものと、変わり種も。

味見をしつつ、それぞれの特徴をメモ

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それぞれの好みがあるようです


8つのグループ=ハチミツ商社の社員と想定し、次は、マーケティングを考えます。誰に(ターゲット層)、どのように売り込むのか、またどんな情報が求められているのかをグループ内で話し合いました。


難しい!の声も


それぞれのグループから出された案には、例えば、好みが大きく分かれた「そば」の場合、

お酒好きの方にスーパーで対面販売する。
キャッチコピーは「お酒のお供にどうぞ」
わらび餅やあんみつなどの黒蜜の代わりに使ったら面白いのではないかと提案する。

というアイデアが出る一方で、

・昆虫を飼っている人向けに、昆虫用にホームセンターで販売
・商品名は「昆ちゅーる」

という全く異なる売り方も出ました。

一つの食材から、文化や歴史、地域産業、農家の副収入、マーケティングへと話題が広がり、食料農業システム学科の学びのポイントを網羅できたのではないかと思います。

ご協力いただいた京都・北白川のAu Bon Mielさん、ありがとうございました。(中川)