5月26,6月2日はイネの必須元素欠乏症の解析を行いました。4月21,22日(資源生物学実習 A ②)に各班に割り当てられた元素を抜いた肥料を調製し、水耕栽培用のオリジナル試験ポットにイネを植え・・・そして1か月ちょっとの間、水の交換を続けてきました。分げつ数や葉数、また草丈などを測定し(判別が難しかったですね)、そして実験データ用の写真撮影を行い、これでようやく終了!ではありません。ここから集めたデータを使って、欠乏症や生育障害が起こっているかどうか”数値”で確かめなければなりません。見た目では草丈に差があるように見えますが…科学的にはどうでしょうか。
データとして残すためにひと手間かけて写真撮影(上中, 下右),測定時の笑顔もデータ処理になると…(上右)その判断をするために、最後にそれぞれの班が測定したデータを集めて、統計検定の手法を学びました。特に今回は複数の肥料区があり、新たに多重比較検定を使いましたが、なかなか理解するのが難しそうでした。検定の説明の際に一部のデータが例に使われていましたが、肥料区によって成長度合いが違うように見られました。ここから先はレポート課題となりますが、実際に肥料区によって統計学的な差が認められたのか?欠乏症が起こっていたのか?楽しみなところです。
この4回の実習では森泉研の4年生と、農場からイネの生育調査に詳しい妹尾先生が補助に来てくれました。本当にありがとうございました!
山本
。