【生命科学科・授業シリーズ】No.2 「植物生理・生化学I」

【植物生命科学科は2023年度より生命科学科に名称変更されます】

大学ではどんな学びがあるんでしょうか?このブログでは、毎週、最も大学らしい講義である実習(実験)について紹介してきています。それ以外に、座学でもたくさんの大学ならではの専門的な講義があります。そんな中から、受験生の方々向けに生命科学科の教員が担当する講義を一つ一つ紹介していきます!


「植物生理・生化学I」は主に1回生を対象とした講義で、生命科学科では必須科目に位置付けられています。前期まで農学を広く学ぶ科目や仏教と農業を架橋する科目など専門性がそれほど高くない基盤科目が続いていましたが、この講義からいよいよ本格的な生物系の科目の学習が始まります。生命科学科の学生に加え、農学科の学生も受講可能なので、160名ほどの大講義です。水曜日の1限で、遠いところに居住する学生さんからすると出席をするのが大変でしょう。

 講義の冒頭に、このWEBでの講義紹介シリーズで取り上げることを説明し、WEBへの掲載許可を確認してから撮影しました。コロナ対応で席を開けつつ、部屋の窓などを開放しながら進めます。

授業をする教員側から撮影してみました。

受講する学生さん目線で撮影してみました。


 受講生には、高校で生物未履修の学生がいます。文系出身者であったり、あるいは、物理選択者であったりした学生です。これらの学生には生物の難しさを最初に感じる講義でしょう。そうした人にも理解できるように、生理・生化学を語らねばなりません。

 全ての生物は、生きていく上で、外部から栄養をとり、内部で変換し、エネルギーに切り替える過程が必要です。その過程を学ぶので、ちゃんと朝食をとり、栄養いっぱいの状態で学よう、指導しています。

 今日の講義後のコメントは次のようなものでした。

コメント1)
 水車が回るようなマップを見て思ったことはエネルギーを取り込むだけではなく、排出することができて初めて「生きている」と言えるのだなと気づきました。
コメント2)
 初めの植物のすごいところの話では自分では考えたことない考えなどもあったりして勉強になった。特に樹齢が1000年生きるのに大量のストレスに耐えているという考え方には感動しました。本当に植物がすごいと感じた。 平衡状態について初めはよくわかりませんでしたが水力のお話で深く理解することができた。

 まだ2回目を終えたところですが、このペースで学びを進めてもらいたいと思っています。

 みなさんが受講してくれる日が来るのを待っています!!


(古本)