農学科(2023年4月「資源生物科学科」から名称変更)を志望する皆さんへ㉕ 〜琵琶湖のクラゲ?〜

私たちは、消えゆく食文化を復活させて地域が元気になるお手伝いをしています。その一つが滋賀県の伊吹山麓で食べられていた「姉川クラゲ」の復活です。琵琶湖にクラゲがいたの?と驚かれたかもしれませんが、海に浮かぶクラゲではなく、クラゲのような雰囲気の陸に生育するラン藻類の一種で、一般には「イシクラゲ」と呼ばれる生物です。おそらく、皆さんも、校庭の隅や公園など、どこかで目にしているのではないでしょうか?雨になると突然現れ、不気味な形や触感から嫌われれることが多いですが、それが一部の地域では食べられていたのです。

伊吹山麓に自生する姉川クラゲ

イシクラゲは水だけで育ちますし、体にいい成分も多く含まれていることがわかってます。イシクラゲを衛生的に安定して栽培することができれば、独特の風味、食感を持った機能性食品として広まり、地域の活性化につながると考えています。

そこで、私たちは、イシクラゲの生育に適した環境条件を明らかにし、それを人工的に再現することによって栽培方法の確立に挑戦しています。不思議な生物イシクラゲ…私たちと一緒に研究してみませんか?


栽培中のイシクラゲ 

(植物栄養学研究室:玉井)