【植物生命・卒研紹介シリーズ2022】No. 5 化学生態学研究室

   【植物生命科学科は2023年度より生命科学科に名称変更されます

 急速に秋が深まり、冬の始まりを感じる今日この頃、 植物生命科学科の各研究室では4回生が卒業研究の仕上げに向けて熱い日々を過ごしています。昨年度同様、今年度も各研究室の卒業研究の様子をリレー形式でお伝えしようと思います。植物生命の各研究室ではどんな研究をしているのでしょうか?

植物の“かおり”がつなぐ生き物の関係​

化学生態学研究室(塩尻)では、植物が出す揮発性物質(かおり)がもたらす生物間相互作用の研究をしています。特に、今年は、被害を受けた植物のかおりを隣の植物が受容することで、受容した植物の防衛が高まり、その後の被害を受けにくくなるという現象「植物間コミュニケーション」に興味をもち、それを卒業研究のテーマにしている4回生が多くいます。

材料としては、サクラ、クヌギ、ブドウ、トウモロコシ、セイタカアワダチソウなど、樹木、草本、作物、雑草問わず、研究対象としています。

           (処理したブドウ収穫中)


           (サクラの被害度調査中×2)

           (昆虫採集中)

           (クヌギの調査中)

野外での調査・作業が多いですが、サンプリングをした後には、ラボでの化学分析や匂い分析も行います。

           (植物ホルモン抽出中)
           (匂い捕集中)


現在は、卒論執筆あけくれている毎日です。各自の机は、壁側にあるのですが、今年の学生さんは、真ん中にあるテーブルで作業するのがお好みのようです。



    テーブルには、お菓子や漫画が置いてあったりで、なかなか楽しそうです。




(塩尻)