【植物生命科学科は2023年度より生命科学科に名称変更されます】
大学ではどんな学びがあるんでしょうか?このブログでは、毎週、最も大学らしい授業である実習(実験)について紹介してきています。それ以外に、座学でもたくさんの大学ならではの専門的な授業があります。そんな中から、受験生の方々向けに生命科学科の教員が担当する授業を一つ一つ紹介していきます!
「生物統計学」は、植物生命科学科(次年度から生命科学科)と資源生物科学科(次年度から農学科)が対象の講義で、2年次から受講できます。主に、生物学や農学分野で行われる実験について、得られる実験データの扱いや、実験計画の基本を学んでいきます。卒業研究の前に、ぜひ学んでもらいたい内容となっています。受講機会を増やすため、2クラス開講しています(浅水と小野木が担当)。
最近、データサイエンスという言葉をよく耳にすると思います。多様な大規模データから意味を抽出することが、その目的の一つです。最先端のデータサイエンスですが、その基本は統計学です。統計学は歴史のある学問分野ですが、いつからあるのか少し調べてみると、17世紀まで遡れるようです!生物統計学の分野では、ロナルド・フィッシャーさん(1890-1962)の功績がとくに大きく、このことについては、講義の中でも触れています。
さて、現在履修している学生さんの様子ですが、パソコンの操作がうまくなっていると感じます。高校で情報科目が充実してきていることや、大学でのオンライン授業の影響かもしれません。この授業では、Excelの他、Rというプログラミング言語を使って仮説検定なども学んでいます。基本をしっかり学んで、パソコンを道具として有効に使ってほしいと思っています。
(浅水)