【植物生命・卒研紹介シリーズ2022】No. 9 多細胞免疫動態研究室

  【植物生命科学科は2023年度より生命科学科に名称変更されます

 急速に秋が深まり、冬の始まりを感じる今日この頃、 植物生命科学科の各研究室では4回生が卒業研究の仕上げに向けて熱い日々を過ごしています。昨年度同様、今年度も各研究室の卒業研究の様子をリレー形式でお伝えしようと思います。植物生命の各研究室ではどんな研究をしているのでしょうか?

【視ることで理解する「植物−微生物相互作用」】

多細胞免疫動態研究室(別役)では、植物と微生物の相互作用の現場で何が起きているのか?を特に顕微鏡解析などを用いて理解しようとしています。2020年度開設の研究室で、今年度の4回生が龍谷大で2回目の卒業生になります。


別役研の4回生は、教員と相談しつつ決めたテーマをそれぞれが試行錯誤しながら遂行してきます。植物の病気は、ある植物とある微生物との相互作用の結果として起きます。このような植物と微生物の相互作用を研究するには、植物側に注目した研究も必要ですし、微生物側に注目した研究も必要です。そういった背景もあり、4回生はそれぞれ少しずつ関連していつつも、多岐に渡った内容を研究しています。

とある実験の様子


二ヶ月ほど前から突如、「卒論要旨カウントダウン」が研究室入り口のホワイトボードに登場しました。しかし、二週間前から更新がストップしてしまったようで、その頃から4回生がなりふり構わぬ本気モードに入ったことが伺えます。ホワイトボード真ん中の標語のようなものは、昨年度の別役研一期生が、ちょうど卒論要旨執筆時に必死で頑張っていた時に一期生が書いた作品(?)で、今日まで一年間消されずに残り、今の4回生を鼓舞(?)しています。こうやって研究室の文化や伝統のようなものが継承されていくのでしょうか。

停止した卒論要旨カウントダウン(右上)と鼓舞の言葉(中央)


先週(12/19-12/23)は卒論要旨提出期限の週だったので、4回生は執筆に大忙しです。それぞれの研究が独立なので、卒論要旨を執筆するのにも自分でしっかり知識を整理しつつ、データをまとめて、論理構成を考えて、要旨としてまとめる必要があります。そして、それに対して教員のコメントを受けて再度、、という作業の延々の繰り返しです。とても大変だったと思いますが、こういう作業を繰り返したことで体系的な知識はもちろん、社会で必要とされる文章力や論理構成力、科学的な思考力が上がってくれていれば良いなと思います。

最終日の卒論祭の図


塩尻研での紹介にもありましたが、別役研でも今年度の4回生は、壁向きの机スペースがあるにも関わらず、ほとんどの学生はそこを荷物置きにして、真ん中の共通机で向かい合って執筆しています。狭くて窮屈そうにしか見えないんですが、、、笑。でも、終わった人も帰らずに残って、訂正&推敲作業中の人をいろんな形でサポートしていたようで、4回生がお互いに協力し合う姿に、球技大会では残念な結果でしたが(近日中に記事アップします!)、とても良い学年だなぁと思いながら見ていました。最終日まで全員が推敲大会で卒論祭り状態だった別役研には、時々、他研究室からの「激励」だけでなく「終了した自慢」もあったりしましたが、横槍にも負けずに最後まで一丸となって頑張り抜いて、なんとか全員、提出できました。良かったね。

卒論締切翌日、「兵どもが夢の跡」状態の研究室(綺麗に掃除してくれたようです)


これにて2022年の研究室卒研紹介シリーズは終わります。学科4回生の皆さん、卒論要旨、お疲れさまでした。次は1月の卒論発表会に向けての準備を頑張ってください!来年は現3回生の皆さんです、頑張ってください!


(別役)