兵庫県丹波市へ地域課題に対する取り組みを学びに訪問

金子ゼミでは農業や地域の課題に対する取り組みを学ぶため、兵庫県丹波市へ訪問しています。今年度は学生8名が1泊2日で現地を訪問しました。

金子ゼミ4年生の桑原さん、田中さんからその学びを聞いてみたいと思います。

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2022年11月19日、20日に「丹波の魅力&課題発見」をテーマに掲げ、一般社団法人Be代表の中川ミミさんのご指導のもと、金子ゼミ3回生6名、4回生2名と金子先生で兵庫県丹波市に実習へ伺いました。

最初に、古民家で丹波の野菜と鹿肉料理の提供をされている無鹿リゾートでジビエ料理をいただき、シェフの鴻谷佳彦さんから、これまでのご経歴や、鹿肉との出会い、鹿肉の現状と今後の活動についてお話を伺いました。

次に、高品質な丹波栗を生産されている足立栗園を訪問し、足立義郎さんから丹波栗の栽培や販売についてお話を伺いました。機械を使った栗の皮むきや、糖度の測定も実際にさせていただきました。「美玖里(みくり)」という栗の品種の糖度を測ったところ21.6度もあり驚きました。

1日目の最後は丹波市の春日町大路地区の活性化に取り組んでいらっしゃる一般社団法人みつおおじの皆さんとピザを作り、みつおおじ特製おにぎりと共においしくいただきました。

その後、みつおおじの山内一晃さんより活動内容を伺い、春日町大路地区の現状、移住のことなどをみつおおじの皆さんより教えていただきました。みつおおじの皆さんと学生と地区の課題解決についての意見交換も行いました。

2日目は、地元特産品を使用した加工品を製造・販売する(株)やながわにて、柳川拓三社長からお話を伺い、期間限定の名物商品「和のモンブラン」もいただくことができました。



午後は、江戸時代から10代以上丹波の地で農業を営む婦木農場で代表の婦木克則さんから年間100種を生産する農業経営やオープンファームデーの取り組みについてお話を伺い、野菜・チーズから調味料まで手づくりされた「農家のおうちごはん」をいただきました。


調味料からすべて手作りの農家のおうちごはん

やながわの柳川社長、婦木農場の婦木さんのお話からは、地域ブランドの維持や販売のノウハウについて学ぶことができました。

今回の訪問先の方々はみな、地元産品の価値をお客さんに知ってもらうための独自の取り組みを行い、「丹波ブランド」を守ることを意識されておられました。
先代が身に着け、積み上げてきた技術や経験を生かつつ、自分自身を磨いておられ、新たな挑戦をすることの大切さも感じました。


2日間引率いただいた中川ミミさんからも、移動中の車内や訪問先などで多くのアドバイスやお話を伺うことができ、より一層深い学びを得ることができました。

今回実習に参加した8名の学生が実習前に立てていた目標が各自違ったことで、移住促進、特産品開発、地域のブランディングなど、8名分の視点で地域課題を考えることができたと実感しています。(桑原・田中)

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ご協力いただいた丹波市の皆様に心より御礼申し上げます。(金子)