3年生対象のキャリア講演会2回目を開催しました。
農研機構で上級研究員をされている高畠さんに来ていただきました。私が学生の頃に所属していた研究室に、大学院入学でやってきた学生です。博士課程を終えるまでのラボでの苦楽をともにした一人です。
3年生へのキャリ講演ということで、研究の話も含みつつ、彼のこれまでの人生を振り返っての話を聞かせてくれました。
数学の研究者になりたかったこと、紆余曲折を経ての大学入学、進学、博士課程修了、ポスドク経験、そして農研機構での仕事について。
下手にギャグを盛り込んだりせず、淡々と話していましたが、彼の面白い個性は十分に伝わったと思います。そして彼の半生を伺うことで、一人の学生が、色々と迷いながら、進路を模索していく様子をリアルに感じられたことでしょう。
時折過去の写真を出してくれ、大学院の写真には私も映り込んでおり、時のすぎる速さを思いました。
今、農研機構では海外から輸入するGMO作物(ダイズとか)の検出方法の開発などを行っているとのことでした。前回が、種子開発企業の販売許可を得るまでの検査業務・書類準備に係る方の講演でしたので、GMOをめぐる「開発側」と「輸入確認側」の異なる立場の方からの講演が続いたことになりました。
高畠さんは生命の他の教員とも現在の所属の中で共同研究もされているとのこと、ポスドク時代の研究が近いと親近感を示してくれる教員もおり、学科の構成員との親和性も高いなと思いました。
大学院を1999年に卒業して20年以上の時間が経っている中で、互いの状況を確認できるのは、嬉しいことでした。前夜のお酒が弾んだのはいうまでもありません。
(古本)