食料農業システム実習「香港フードエキスポ2023」研修での学び(前半)

2023年8月14~21日7泊8日の日程で、食料農業システム学科の学生6名と教員1名(金子)で香港へ研修に行きました。本研修には桃山学院大学の教員と大学院生、帝京大学の教員、関西学院大学の学生も参加しました。

研修前半の具体的な内容を2年生の吉本さんに聞いてみたいと思います。

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香港到着後、香港島から九龍半島へスタ―フェリーで渡り両替等に行きました。香港島には超高層ビルが立ち並び、ビクトリアハーバーの眺めは最高でした。

2日目にJETRO香港事務所に訪問し、彦坂様より「香港食品市場の現状と輸出のヒント」についてお話を聞かせていただきました。

彦坂様は、香港へ輸出される食品について、韓国産等他国の品質が向上しており日本にとって脅威となっていること、日本は現状で満足せず現地のニーズやトレンドを考えた販売をすべきことを仰っており、これからの日本産食品の輸出や日系企業の海外進出のあり方を考えることができました。

続いて2021年にオープンしたカップヌードルミュージアム香港に行きました。香港日清の繁實様、王様、劉様にお出迎えいただき、香港日清の取り組みについて説明いただきました。

香港の即席麺市場シェア7割を持つ香港日清は、グラノーラ、冷凍食品、カット野菜など非即席麺事業に力をいれており、カゴメと合弁で野菜ジュースを販売するなど、多角的に事業を展開されています。多くの来場者がいらっしゃり、とても人気がある企業であることを実感しました。

研修前半の3日間は、Welcome(現地系スーパー)、City’Super(高級スーパー)、DONDONDONKI、街市(ローカル市場)で市場調査をしました。香港の各小売店では雰囲気や価格などが異なるものの、日本産食品が数多く販売されていました。

桃山学院大学の濱島先生のお話によると、日本産の果物は香港で浸透しているものの、私の調査した日本産野菜は十分浸透しておらず価格も高い傾向にあるということでした。

街市では日本産野菜の取り扱いはほぼなくヘチマや中華料理に使用する葉物等が沢山販売されていました。一方で、正規の日本の果物を取り扱っている果物屋があり、山梨産の巨峰や桃、岡山産のシャインマスカットなどが販売されていました。

DONDONDONKIは、店内の雰囲気は日本とはあまり変わらず、ドンキの特徴であるドン字で書かれたポップもありました。販売されている商品は食品がメインで、日本産生鮮食品や飲料の取り扱いが非常に多かったです。

フィールドワークを通して、現地を訪れて自分の目で確かめることの大切さを知ることもできました。学んだこと、感じたことを今後の学習に活かしていきたいと思います。

今回の研修前半でご協力いただいたJETRO職員の皆様、日清食品の皆様、本当にありがとうございました。

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研修前半でお世話になりました皆様、心より御礼申し上げます。(金子)

(後半に続く)