植物育種学研究室が大阪公立大学の小泉望教授らと共に取り組んだ、β-カロテンを果実に蓄積する遺伝子組換えナスの研究論文が、Plant Biotechnology誌に掲載されました。本研究ではラボラトリー専門助手の山本先生がβ-カロテン解析等を担当し、研究室卒業生の樋口君が卒業研究としてナスの栽培や遺伝子解析を行いました。
本研究では、果実特異的に発現するEEF48遺伝子プロモーターにフィトエン合成酵素をコードするcrtB遺伝子を連結した外来遺伝子を導入した組換えナスを人工気象室で栽培し、果実のβ-カロテン含量を調査しました。高機能型人工気象ユニットのメタルハライドランプを光源として栽培した場合には果実が良好に発達し、トマトと同程度のβ-カロテンを蓄積することを明らかにしました。
タイトル: High β-carotene accumulation in transgenic eggplant fruits grown under artificial light. Plant Biotechnology 41: 77-81
著者: Ryohei Yamamoto, Seigo Higuchi, Yuji Iwata, Satomi Takeda, Nozomu Koizumi, Kei-ichiro Mishiba
本論文がISAAA(国際アグリバイオ事業団)のウェブサイトで紹介されました
右が組換えナスの果実 |
(植物育種学研究室:三柴)