【生命科学科・実習シリーズ】 別役先生①

6月11日から別役先生の実習が始まりました。

5回連続で行われる本実習は、植物に遺伝子を入れる形質転換を行い(①)、作らせたタンパク質を抽出・精製し(②)、そのタンパク質の性状まで解析し(③,④)、最後は実験結果の発表(⑤)まで行います。

 


今回はベンサミアナタバコというタバコの仲間の植物に、アグロバクテリウムという植物病原細菌を利用して、植物に遺伝子を組み込みます。

植物の葉に菌液を注射して、タンパク質をたくさんつくらせるのですが、このような「植物を使って有用なタンパク質を作る」というコンセプトで、海外ではバイオベンチャー企業が実用化に取り組んでいます。

実験を始める前に、コロナワクチンの製造過程をまとめた様子を見て、私たちが行う実習の技術が、どのように社会とつながっているのかを学びました。

https://www.youtube.com/watch?v=43gexBrJZR8


それでは実験スタートです!

まずは、アグロバクテリウムの懸濁液を、適切な濃度に希釈します。

濃度の測定は分光光度計を使います。


希釈計算を終えたら、菌液を調整していよいよ葉に注入します。

葉になるべくダメージを与えないように、やさしく扱ってくださいね!


ここから一週間、別役研究室で培養してもらいます。

来週の実習で、ちゃんとタンパク質が作られているでしょうか?楽しみですね!



あ!!折れてしまった葉があります!

土に直接差していますが、来週どうなっているでしょうか?!



                                 (辻村)