【生命科学科・実習シリーズ】 別役先生②、③

 引き続き、別役先生の実習です。

先週、遺伝子を入れた葉がどうなったか、気になりますね。



一週間研究室でお世話していただき、元気に成長しているようです。

注射のあとがあっても元気です。

さすがに折れた葉を土にさしたものは枯れてしまいましたね。

まずは葉に紫外線をあてて、蛍光タンパクができているのか、そして導入遺伝子によって違いがあるのか観察しました。



葉が光っている様子を観察して、「すごい!」という声も聞こえてきました。

この葉をすりつぶして、タンパク質を抽出・精製していきます。



抽出試薬には、葉に含まれるたくさんの種類のタンパク質が溶け出しています。

その中から、遺伝子組換えで作らせたタンパク質だけを回収してこなくてはいけません。

今回の組換えタンパク質には、エピトープタグと呼ばれる余分な8個のアミノ酸が付加されています。

このエピトープタグがくっつくStrep-Tactinという物質を充填したカラムに、抽出液を通すことで全タンパク質から組換えタンパク質だけを取り出すことができます。

この過程を「精製」といいます。

 

タンパク抽出液をろ過したカラムに紫外線をあてると、くっついた組換えタンパク質が光っている様子がよくわかります。

 



抽出したタンパク質は、SDS-PAGEという方法で検出します。

DNAの電気泳動と違って、特殊なゲルを使います。

ゲルのセットから苦戦するみなさん、、

先生に助けてもらって、なんとか泳動を開始できました。


結果は来週です。

楽しみですね!


                                    (辻村)