7月4日の基礎演習2は、前回に続いてキャリア講演会です。
前回は、修士課程の学生に講演いただきましたが、今回は、学部卒業で京都市の公務員(京都市産業観光局 京北・左京山間部農林業振興センター)となった卒業生と本学の博士課程に進学した学生(D3)に、在学中の勉強の様子や現在の仕事の様子、研究の実際を教えてもらいました。
公務員になるために計画的に勉強する様子は圧巻で、周到に準備した様子がわかりました。対策になる勉強法や参考書、時間の使い方など、参考になったと思います。
博士課程に進学し、3年もすると、実験結果を出したのは自分であるという自負が生まれ、現場で結果を出している強みが出てきます。ほぼ指導教員と対等に研究について話をするようになります。日々、PDCAサイクルを回して研究しています、と話していました。
行き詰まっていた研究が学外の研究者とのやり取りを契機に動き始めた実例などを挙げて、ブレークスルーを実感できた研究の楽しさを語ってもらいました。
講演くださった中川さん、松本さん、ありがとうございました。
以下、受講生のコメントです。それぞれに心に響いた様子がわかります。
① 中川さんの話を聞いて、農業職では京野菜の需要拡大や農地管理、新規農業者を支える、獣害対策などに取り組んでいることがわかった。公務員になるまでのスケジュールが大変そうに見えた。 松本さんの話を聞いて、博士と修士の違いが分かった。博士は修士よりも圧倒的に研究期間が長かったり、様々な面で鍛えられることも知れた。
② 農業職の仕事は他の企業で働くことと違ってイメージがつきにくかったけれど、京都市の新京野菜をつくるにあたって色々な人と関わって協力して、新しいチャレンジを行ったり、市民の人との交流やどのように農業や環境を発展させ守っていくかを考えたりしていて、やりがいがありそうな仕事だと思った。 博士課程は修士課程よりも自分のしたい研究がよりできることを知った。また、学会への参加も増えて人に伝える能力が身につきそうだと思った。
③ 数ある職種の中から森林に携わりたいという気持ちと熱意が伝わってきた。場所が何処でも自分がやりたい事をやるために動くという形が自分には考えられない事だったので新たな考えの礎となる公演だったと感じた。 また、修士に進もうという考えをしたというのは私でも現在修士には進みたいと考えているので経験の1つとして行きたいと考えているか博士課程後期まで進むのが勇気がいるのはすごいと考えた
④ 公務員と博士課程のメリットデメリットのリアルな声を聞かせてくださりありがとうございました。
⑤ 就職するために今何をすべきかをよく学べたと思う 修士課程と博士課程にあまり差がないことを知れてよかった
⑥ 公務員については、僕もそろそろ勉強を始めるつもりですが、不安なことがいっぱいです。今日の話で流れが理解できたり、不安が少し解消された気がします。ありがとうございました。
⑦ 実際に就職活動で必要なことや面接で話せそうなことなど具体的な話が聞けて良かったです。 また博士課程について研究が長くできるというのがとても魅力的だと感じましたし、実際自分が研究をする中で院や博士課程への進学も視野に入れて研究を頑張りたいと思いました。
(古本)