アジアオセアニア国際光合成会議 参加

 9月19日から21日の日程で、神戸で「第2回 アジアオセアニア光合成学会」が開催されました。

ちょうど、この会に先んじて、フィンランドで国際光合成会議(私は不参加)が行われておりましたので、日本の多くの光合成研究者は連続しての国際会議となりました。

この会議では、ポスター発表と口頭発表がなされ、私たちの研究も修士1年生の横江くんが発表してくれました。

アジアオセアニア地域の学会ということでオーストラリアからの参加者も多く、若かりし頃に3ヶ月ほど時間を過ごし、またそれ以降も1週間ずつくらい何度も通ったオーストラリア国立大学の関係者も多く参加していました。25年ぶりの皆さんの様子に、玉手箱を開けたようで、再会を喜び、またこれまでの研究の進展を紹介し合える良い機会となりました。

発表者の横江くんは、準備期間中は近くなるにつれ緊張している様子でしたが、いざ始まってみると一生懸命に説明しており、楽しんでいる様子でした。

発表後に話をしましたが、「外国の方と英語で話す際には、準備した紙など役に立たない」と至極真っ当なことを話していました。


20日には、セッション8の座長を務めました。植物の生産性を上げるための光合成研究を取り上げ、モデルや遺伝子組み換え、酵素、品種など様々な角度からの研究者の挑戦を紹介しました。
会議に参加すると、やっぱり、もっと発表したいなと思うようになります。彼らの目に触れるようにして、またしばらく会えなくてもちゃんと研究しているよと、アピールしたいなと思いました。
はじめの国際会議が日本の神戸であることに、横江くんは当初残念がっていましたが、日本からの参加者が多く、日本語でも説明ができることを踏まえると、デビュー戦としては良い場所だったのではと思います。次回は、英語だけで勝負する場に行きましょう。そのつもりで実験をしてくれるものと思います。
こうして少しずつ学生が育っていることを実感できるのはなんとも嬉しいものです。
(古本)