研究成果が論文として公開されました

Nature Ecology & Evolution誌に、以下の研究論文が掲載されました。シアノバクテリアという、水中に棲む小さな植物プランクトンの進化に関する研究です。

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関係する5大学でプレスリリースをしました。
研究の概要は以下を見てください。共同なので、内容はどれもほぼ一緒です(笑)。https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-16191.html
https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2025/02/-25.html
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2025-02-19
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2025/02/press20250219-01-green.html
https://www.isct.ac.jp/ja/news/k4le4oaiw0a2

とても広範囲な専門分野の方が関わっている研究ですが、私はこの中で「緑の海仮説」について、実際の海洋環境での検証に関わりました。太古代の環境に類似すると考えられる溶存鉄濃度の高い鹿児島県の硫黄島周辺の沿岸海域で、シアノバクテリアの生物量を調査しました。その結果、緑のスペクトルが卓越した水深で、緑色光を吸収するフィコエリスロビリンを持つタイプのシアノバクテリアの比率が、他の水深より高いことが分かりました。

本成果は生物の進化を知る上で重要な知見であり、また惑星における生命活動の新たな指標となる可能性があります。NASAの宇宙生命探査チームも注目してくれているそうです。地球の目に見えない小さな微生物が、宇宙の新たな生命の探求へとつながる可能性があることに驚きます。

吉山洋子