8月28日、守山市内でバラの育種・栽培を行っているRose Farm KEIJIへの見学会(REC主催)に、農学部教員9名とREC職員2名が参加してきました。当バラ園の運営会社Rose Universeが守山駅近くに構えるWABARA caféに集合し、代表の國枝健一さんから栽培と国内外の販売流通を基本とした、多岐にわたる事業についてお話を伺いました。健一さんの父親で、バラ農家・育種家の啓司さんが開発された「和ばら(WABARA)」で彩られた店内で、花びらやローズウォーター入りの美味しい飲み物をいただいた後、琵琶湖畔のもりやま芦刈園(アジサイ園)に隣接したバラ園へ車で移動。広大な敷地内では、切り花加工やローズウォーター製造を行うテント仕様のおしゃれな作業場、微生物間のバランスを重視した土作り・ろ過した水田用水の使用といった、環境との調和を目指した栽培を実践する温室、食用バラの圃場などに案内していただきました。温室では、園主の啓司さんが栽培方法や和ばらの香りの種類についてご説明くださいました。今回の見学会のように、和ばら体験イベントを通した交流も大切にしておられます。本学部との連携を希望されているとのことで、科学的見地から栽培方法について質問やアドバイスをする教員もいました。ダマスク、柑橘類、紅茶!など、様々な香気に包まれ、残暑も忘れるほどでした。「食と農の循環」の一つのあり方をしっかりと見せていただきました。
photo: Ikuko Sasaki