瀬田キャンバスのジュラシック・ワールド

地学概論の授業で、古生代に生存していたリンボクの末裔の植物を見学に行きました。
リンボクは、高さ数十メートルまで成長し、石炭の材料にもなった巨大シダ類です。リンボクの遺伝子を受け継ぐ現世の植物は、「ヒカゲノカズラ」です。

写真は、受講生の二人が太古への妄想を膨らませて撮影した一枚です。瀬田キャンバスの意外な場所にひっそりと生えていますので、探してみてください(採らないでくださいね)。
 
ヒカゲノカズラの胞子は石松子と呼ばれ、果樹の人工授粉の際の花粉の増量剤に使われ、植物体は金魚の産卵巣に使われています。(森泉)


「空を見上げるセタザウルス」photo by 西池入海 and 河谷海人