ハワイで初めての「海外農業体験実習」を行いました(初日)

 農学部で初めてのハワイ農業体験実習を8月30日から9月5日の期間で行いました。
ハワイと聞くとワイキキビーチでバカンスというイメージがありますが、わたしたちが実習を行った場所はハワイ島です(ワイキキビーチがあるのはオアフ島)。ハワイ島は豊かな自然をもち、熱帯の農業を学ぶにはうってつけの島です。

 初日はコナコーヒーで有名なコナ地区において、コーヒーの収穫体験や日本人移民によるコーヒー栽培の歴史を学びました。また、わたしたちに馴染みのあるUCCの広大なコーヒー農園も訪問しました。

 コーヒー収穫体験では、赤く色づいた実だけを手で摘む作業の大変さを改めて感じました。収穫体験後に、海が見える場所で飲むコーヒーは最高でした。
 
(収穫方法を学ぶ)

 受け入れてくださった村松小農園では、庭に自生しているバナナやカカオ、
柑橘類など様々な植物を見せてもらいました。熱帯地域ならではの植生を目の当たりにすることができました。


(コーヒー畑の植生を学ぶ)
 
(村松小農園での全体写真)

内田農園では20世紀初期から日本人移民三世代が使ってきた家屋が残っています。
そこでコーヒー農家の家事労働や子どもたちの暮らしについて学びました。
また、当時使われていた道具の説明を受けながら、収穫期当の状況についても知ることができました。コナコーヒーを支えてきた日本人の歴史に学生たちは驚いていました。
 
(日本人移民の暮らしを学ぶ)

(コーヒー収穫の道具の説明を聞く)

 UCCでは近代的な栽培方法を聞き、線虫対策についても貴重な情報を得ることができました。UCCのコナコーヒーは基本的に現地でしか飲めないのですが、唯一、神戸のコーヒー博物館で飲めるとのこと。1杯1000円もする高級コーヒーだそうです。
 
(線虫対策について説明を聞く)

 コーヒー(栽培、収穫、経営、歴史、畑の植生など)をさまざま角度から知ることができ、まるで循環実習を受けたような一日となりました。〈2日目に続く〉

(坂梨)