深清水の柿祭り

2019年11月10日、食料農業システム学科山口ゼミ生を中心とする学生11名が、食品栄養学科の田邊先生にも参加していただいて、深清水の柿祭りをサポートしてきました。

学生はスタッフパーカーを作成して参加しました

この柿祭りは南深清水FF委員会の主催で昨年度から開催されているもので、昨年度もシステム学科の学生がお手伝いに参加しています。今年度は学生が作成したポスターが滋賀県のFacebookでも紹介されるなどした効果もあってか、昨年度の倍近い参加者が、絶好の行楽日和のもと柿狩りや柿・オリーブ料理を楽しみました。

厨房班・作業開始前のひとコマ
柿狩り体験の裏で配膳中

お隣の新旭町大師山からピザ焼きボランティアの方々にもご参加いただきました
ピザ窯用の薪を運ぶ田邊先生
柿の天ぷらを調理中
田邊先生による柿酢のお話
参加者の食事が一段落。さあ、スタッフも食べるぞ!


この地域は滋賀県随一の柿産地として知られていますが、後継者のいる柿農家もある一方で、耕作放棄園も生じています。剪定・消毒・摘蕾・摘果など、自動化や大規模な機械化の難しい作業が年間通してあることから、限られた労働力で手がけることのできる柿畑の面積には限界があるのです。そこで昨年度より、省力化と高収益が期待される新規作物として、オリーブの試験栽培が行われています。高島市今津町深清水地区と龍谷大学農学部食料農業システム学科は、今年度しがのふるさと支え合いプロジェクトに参加し、オリーブを通して地域活性化を目指す取り組みで協働しています。今回の柿祭りでも、オリーブ畑の視察やオリーブご飯などの料理がプログラムに組み込まれていました。

試験栽培中のオリーブ。背後には柿畑が広がっています。

オリーブの植樹には、学生も参加協力しました


地域について学び、地域が抱える課題とそれに対する取り組みに寄り添いながら、学生たちは地域の方々がどのようなことを考えているのか、参加者との交流からお互いが何を得ているのかなど、様々なことに思いを巡らせたのではないでしょうか。

合間にヒアリング中

今回の柿祭りでは、卒論生のヒアリングやアンケート調査にもご協力いただきました。この場をお借りして、参加者の皆様、現地の皆様に厚く御礼申し上げます。(山口)