イギリスの農業と文学について執筆しました

18-19世紀にイギリスは(第二次)農業革命を経験したと言われています。この時代の新農法は、それまでの伝統農法を好んだ小農には歓迎されなかったものの、現代では環境負荷が小さい、サステナブルなものとして再評価されています。なんだか不思議な話ですね。

私は自然や環境をテーマにした文学作品とエコ意識との関係性について研究しているのですが(環境批評という研究アプローチです)、農業は本来的には環境破壊行為とみなされうるため、この分野ではあまり論じられることがありません。

そこで、私が主に研究しているエコ詩人W・ワーズワス(1770-1850)が、地元(湖水地方)の農業の近代化についてどのように考えていたのかを作品から探ってみようと思いました。その分析内容を論文にまとめたもの「ワーズワスの中期作品における農業と持続可能性」が、文学・環境学会より先月無事に出版されました。詳細は佐々木までお問い合わせいただければと思います。(資源生物科学科 佐々木)