今日紹介する花は、テコフィラエア・キアノクロクス(Tecophilaea cyanocrocus)です。南米のアンデスに生育するテコフィラエア科というちょっと聴き慣れない科に属している植物です。もちろん、この科の植物は日本には自生していません。龍谷大学の温室で咲いている個体は青い部分が少ないので、イメージしにくいのですが、「最も青い花」と言われるほど美しい青い花が咲きます。学名のキアノクロクスは青いクロッカスの意味になります。自生地では絶滅の危機に瀕していて、増殖の研究に取り組んでいます。増殖がうまくいって、誰もが簡単に楽しむことができるようになるといいと思っています。(植物資源学研究室 神戸敏成)
テコフィラエア・キアノクロクス