資源生物科学科(2023年度から農学科)を志望する皆さんへ⑯ 〜宮古島の青い空と海とエダマメ~

 沖縄県の宮古島に行ったことがありますか.琉球石灰岩からできた小さな島ですが,コロナ感染が拡大する前には,国内外の多くの観光客でにぎわっていました.沖縄で有名なそばも,本島とはまた違った「宮古そば」というのがあり,とても美味です.この島にはとても美しい海と空がありますが,私はどうしても畑に目がいきます.そこは一面のサトウキビ畑ですが,道路から少し入ると,カボチャ,ゴウヤ,ピーマン,パイナップル,さらにハウス内にはマンゴウやパパイヤなども見ることができます.
サトウキビの収穫用機械(ケーンハーベスタ)
農家圃場を借りてのマメ類の栽培試験
 私はマメ類を研究しているので,この島で栽培されているインゲンマメ,ラッカセイ(ジーマミー),ササゲ(宮古島黒小豆),シカクマメなどに興味があって,コロナ前にはよく調査に出かけました.エダマメの生産者にも会いに行きました.露地栽培で1月に播種して,4月から収穫するのですが,近畿では考えられない作期ですね.亜熱帯ならではの温暖な気候を利用しての生産です.

収穫直前のエダマメ(ダイズの若いさや)
エダマメのさや(一つのさやに種子(豆)はいくつ?)
 私たちの研究室では,エダマメのさや数を多くしたり,一さやあたりの種子数を多くする研究をしています.また,有機栽培の工夫についても研究を進めています.皆さんもこれからの季節,エダマメを食べることも多いでしょう.その時にこのブログをちょっと想い出して,地域の農業の多様性に想いを馳せてみてください.
大門(作物学研究室)